プレス加工技術、設備

幅広い鋼種対応、厚板打ち抜き、バラエティに富んだプレス設備

2000トンのブランキングラインを有しており、炭素鋼、ステンレス、アルミなど幅広い鋼種の厚板打抜きを行っております。

• 幅広い鋼種対応
  鋼材メーカーとの直接取引により、幅広い鋼種の調達も可能です。特に傷がつきやすく、取り扱いが難しいアルミ素材の取り扱いにも慣れております。
• 厚板打ち抜き
  一般的には板厚6mm前後が標準と言われていますが、当社では13mmまで打抜き可能なプレス機を有しております。
• バラエティに富んだプレス設備
  60Tから2000Tまでの様々なサイズのメカプレスと600T油圧プレスを有しているので、組み合わせによって様々なニーズにお応えできる準備があります。

二輪車ディスク

専用開発材料、高精度、高機能・高品質

走っている二輪車はブレーキディスクにパッドを押し付けることで摩擦力によって減速・停止させられます。人命を預かるメーカーとしてディスクの安全性は重んじることはもちろん、制動力とコントロール性をうまくバランスさせることにも注力しています。

• ディスク専用材料
  ハイスペック化が進む二輪車にも対応できるように耐熱温度や強度特性にこだわり抜いたディスク専用ステンレス素材の開発を材料メーカーと一緒に行っています。
• 高精度ディスク
  プレス加工技術をはじめ、それを支える高度な金型製作技術、さらに切削、研磨、焼入れ技術等、独自の加工技術と生産設備による一貫生産で、ディスクの高精度な品質を保証しています。高精度なディスクではブレーキタッチとコントロール性が向上し、ブレーキ操作への信頼性が高まります。
• 高機能・高品質
  車両毎に安全性と耐久性の要求スペックを見極め、独自の試験・評価技術を駆使して高機能・高品質な製品のディスクに取り組んでいます。専業メーカーとして、過去から蓄積されたバックデータが設計開発力の源です。

二輪車スプロケット

高精度、軽量化、高耐久性

スプロケットはチェーンを介して動力などを伝達するための歯車です。二輪車ではエンジンの出力をタイヤに動力伝達する役割で使用されています。駆動伝達に耐えうるだけの強度・靭性だけでなく、チェーンの寿命を長くするための耐磨耗性、そして、できるだけ軽量であることが求められます。

• 高精度スプロケット
  取付基準を正とした加工プロセスを徹底すると共にノウハウをフィードバックした専用治工具でスプロケットの加工を実現しています。高精度なスプロケットでは動力伝達が滑らかになり、スプロケットの摩耗低減やチェーンの寿命延伸に繋がります。
• 軽量化
  二輪車の運動性能を向上させるようにスプロケットでも大きな肉抜きを行いたく、実走評価データにて得られた荷重データを独自のシミュレーションに織り込みながら軽量化限界を探求しています。特徴的なスプロケットとして、歯先の形状を互い違いの波型にすることで、材料の厚みを半分にすること厚低減を図ったものもあります。

• 耐久性
  スプロケット専用試験機で様々な環境下で起こり得るスプロケットの摩耗や相手部品：チェーンへの攻撃性の確認を行っています。また、屋外使用に伴う耐腐食性を調査する信頼性試験も実施しています。

二輪車チェーン

スプロケットとの相性を追求して開発されたモーターサイクル専用チェーン

モーターサイクルの駆動は、チェーン、スプロケットの相互作用により機能しています。スプロケットの耐久性はチェーンの性能に、チェーンの耐久性はスプロケットの性能に大きく左右されます。半世紀以上に渡りスプロケットを開発・生産してきたノウハウを用いて、スプロケットとの相性を追求したチェーンを開発しました。

・スプロケットの歯とローラーの嵌めあい（相性）を最適化し、互いの耐久性が最大限発揮されるように設計されています。

・ピンに穴加工を施すことで、軽量化と高強度を実現しています。

・シールチェーンのキモと言えるブッシュ内へのグリス封入は、グリス充填量を最大化する独自の方法を採用し、ブッシュとピンの隙間に余すことなくグリスを充填して摩耗を抑え込み、チェーンの耐久性を大きく上げています。

リングギヤ

ハイパワーモデル対応、高精度加工、センシング対応可能技術

リングギヤはエンジン始動時、スタータモーターのピニオンギヤと噛み合い、動力をクランクシャフトに伝達する役割を担っています。当社のリングギヤは主に船外機用と農業機械用に採用されています。

• ハイパワーモデル対応
  当社のリングギヤは厚板のプレス加工を起点とした加工のため、ハイパワーモデルにも十分対応可能な強度を有しています。
• 高精度加工
  スプロケット開発・製造で培った独自の金属加工技術や加工設備を応用展開して、高精度加工を行っております。歯の嚙み込みによる動作不良を防止するだけでなく、通常使用時の噛み合い騒音の低減にも貢献します。
• センシング対応可能技術
  回転数を検知するために用いる凸形状“トリガーポール”のプレス加工に成功致しました。材料の割れを発生することもなく、直角度の高い加工面が得られるように適切な金型クリアランスの設定値をトライ＆エラーを繰り返して導き出しました。

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